FOMCの重要性と個人投資家のポジショニングについて

FOMCの重要性と個人投資家のポジショニングについて

FOMCの重要性と個人投資家のポジショニングについて

 

アメリカの連邦公開市場委員会(通称FOMC)は金融政策の一つである公開市場操作の方針を決める委員会のことです。日本でいう日本銀行にあたるものが連邦準備制度理事会(FRB)であり、そのFRBの理事や連邦準備委員会の総裁らで構成され、アメリカの金融政策について年に8回話し合います。アメリカの金融政策は世界経済にも大変大きな影響を与えるため、市場関係者はその内容について大変注視しています。

 

議事要旨の発表は日本時間で深夜未明になることが多く、朝起床したら、為替相場が昨晩より大きく動いていたと経験が何度かあります。アメリカのドルは世界の基軸通貨であり、世界の他の国と違い、必要に応じてドル札の供給量を調整することができます。つまりドルを刷ったり回収したりができるため、大変有利な立場にあります。仮にアメリカが金利を利上げに踏み切ると、市場へのドルの供給量が減り、アメリカ国内のみならず、金利差で利益を出そうと世界中から資金が流れ込みます。

 

日本の政策金利は0.10-0.25%ですからアメリカが政策金利を1%に切り上げれば、円を売ってドルを買う流れが強くなりやすいのです。こうした流れが顕著に表れるのが、高金利の新興国です。オーストラリアドルやニュージーランドドル、南アフリカランドはユーロや円、ドルに比べて高金利であるため、個人投資家に大変人気ですが、カントリーリスクや干ばつなどの天候リスクもあり、安定感に欠けるところもあるので、リスクオフになると資金が逃げやすい弱点があります。そして米ドルの方が安心感があるので、多少金利が低くてもアメリカドルに流しておきたいというのが投資家心理です。

 

このようにアメリカの政策金利を決める会合は大変影響力があり、私のようにスワップ投資をメインでやっている投資家は雇用統計よりもこちらの方を重要視しています。そして内容が一切リークされないので、予想は立てられても、完全に当てにいくのはなかなか難しいものです。そのため対策は雇用統計と同じになりますが、できるだけ含み益は確定し、直近のポジションは解消しておくのがよいでしょう。